枯露柿

柿と言えばころ柿と言うほどの山梨の特産品です。武田信玄公が乾柿(ほしがき)を奨励し、江戸時代には献上品となりました。「甲州百目」など渋い品種を空っ風の中で、柿本来の旨みが出るように手間隙掛けた工程で「茶人好み」の伝統の味を作り、お茶の友として好評です。

「柿が実ると医者が青くなる」と言われますが柿は栄養が豊富に含まれる果実です。特にカリウムは塩分を排出する役目があり、高血圧の予防に効果があります。また柿特有の渋(タンニン)が血管を強くします。カロチンやビタミンCが多いので風邪の予防に効果があります。二日酔いの解消にも有効とされています。

 表面についている白い粉は人工的にかけたものではなく、干し柿に含まれている糖分がにじみ出て乾燥するに従って白く結晶化したものです。