農家になりたい方へ 私たちは、多くの先輩農家、友人、山梨県をはじめとする関係諸機関その他応援してくださる多くの方々のお陰で農業を始めることができました。農業の基盤のない私たちにこの地で農業をさせてくださりありがとうございます。あらためてこの場を借りて皆さまに感謝申し上げます。 これから農家になりたい方へ少しでも参考になればと思い私たちの農家へのあゆみをご紹介したいと思います。 2012年、山梨に移住 平成24年4月(2012年4月)私たちは、当時住んでいた横浜から梢はⅠターン、義仁はUターンで山梨に移住してまいりました。どのようにして農家になるのか全く分からなかったため、関係機関(公社)の就農相談を受けました。 はじめに、農家としての適性を確認。 まずは山梨県立農業大学校(現 山梨県立農林大学校)の週末農業塾を夫婦がそれぞれ受講し、農作業を体験していくなかで農家としての適性があるのか、本当に農業が好きか確認することにしました。 篤農家でのアルバイトを通して、リスクを確認。 子供が幼かったこともあり、梢は、篤農家にアルバイトに行くという形で実践的な農業を学びはじめました。そこで、果樹は1年に1度しか作ることができないという難しさやリスクを学びました。 いよいよ農家デビュー!・・が、決断の連続で苦労。 一番下の子が小学生になる年に梢が同校の職業訓練農業科(果樹コース)を受講し、研修先農家などの紹介で農地を借りることができ、農家としてデビューしました。地域の農家やJAの指導もあり、桃・ぶどうなどの栽培をはじめることができました。就農してみると、今はどんな作業をするべきなのか、という決断の連続で、これが自営業としての農業なのだと感じました。もちろん人間の都合に合わせて樹が成長を止めて待ってくれることはありません。とにかく時間との闘い、作業のスピードや効率が大事だということを痛感しました。 2021年、畑面積が増え、夫も農業に本格デビュー 少しずつ良いものが作れるようになるにつれて徐々に畑を借りられるようになり、畑はおよそ1haの規模になりました。この頃、義仁がサラリーマンを辞め、令和3年(2021年)同校の職業訓練を受講し、令和4年から本格的に農家としてデビューしました。 農業を通して地域へ貢献し、ひとに幸せを届けたい 私たちは、山梨に移住してから10年ほど時間をかけ、自分たちが農業をできるのか、自分たちはどんな農業をしたいのか、自分たちが農業をすることで地域にどんな貢献ができるのかなど考えて参りました。まだまだスタート地点に立ったばかりで未熟な私たちではありますが、皆様に安心して食べて頂ける本当に美味しいものを作れるよう日々精進して参りたいと思います。日々の就農・営農に関する情報については、Facebookをご覧ください。 令和4年4月村松 梢、義仁 山梨県農業振興公社/就農支援センター JA山梨信連 担い手サポートセンター